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2015.08.10 Monday

杉野桂子さん ひと工夫のシャツ


熊本県には、
ハンセン病の元患者さんが暮らす
国立療養所 菊池恵楓園があります。

ここは、全国でも最大規模の療養所。


ハンセン病は「らい菌」によって
皮膚や末梢神経が侵される感染症で過去の病気。
今は確実に治る病気です。

憎むべきは
当時行われていた国の隔離政策。
世の中の無知や無理解から生まれる
人権侵害や差別や偏見。

とっくの昔に治ったこの病気のせいで
人生のほとんどを
この療養所で過ごさざるを得なかった方々が
たくさんいらっしゃる。
これはとうてい無視できない現実です。

この苦難の人生を生き抜いてきた方のシャツが欲しい。
そう思っていました。



そして、
ご協力いただいたのが杉野桂子さん。

入所者自治会が発行する機関誌「菊池野」の編集長です。



読書好きで文学少女だった杉野さんは
15歳で菊池恵楓園に入所し、その後、
岡山にただ一つ作られた
ハンセン病の患者のための高校に入学。
ここで学んだことが今に役立っているようです。

自治会でのこの役割は
身体が弱く働くことが出来なかった杉野さんの
心の支えになったことでしょう。



さて、いただいたシャツは可愛らしい丸襟のシャツ。
小柄の杉野さんですから7号サイズ。



後で気づいたのですが、
ボタンは飾りになっており、
中はすべてホックに付け替えてあったのです。

病気のせいで、
手が不自由な方が多い元患者さんのご苦労と
その、女性らしい細やかな手仕事に
心を打たれました。





杉野さんの、この世にただ一つのシャツ。
思いのこもった作品になりそうです。





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